
秋の始まりに、宮崎県の友人の場所で過ごさせていただきました。
市内から一時間弱のところ、近くに温泉も湧いているかつてにぎやかな村落だったような、人の暮らしの匂いがそこはかとなくある山あいの家に友人と2人、犬3匹を連れての静かな一週間ほどの滞在でした。



犬を飼うようになってから、森にいくことが多くなりました。犬たちがとても喜ぶからです。
海外旅行を犬と一緒にするには、まだハードルが高く、犬の心的、身体的負担が大きいと思われるので
しぜん日本の森を訪ねることになりました。

海外旅行をしていたときは、もっぱら海でのリゾートをしていましたが、海よりも森のほうがなんとなく心も身体も休まる、、、と感じています。この場所を預かっている友人のセラピストは、ここを拠点にリトリートを開いています。

Re-treat your life.
" treat〜トリート" は、「扱う」とか「手当する」という意味で、海外のコミュニティーなどでは時々耳にする言葉です。リフレッシュやリラックスよりも、もっと静かに丁寧に扱うといった感じです。

都会で過ごし、日々生産をあげていこうとする私たちの暮らしには、時々まとまった心と身体を休ませる時間が必要なのではないかと感じています。仕事(経済)、用事(必要な雑用)、人づきあい(会話)など、日々の暮らしは朝起きて必要なことをこなしていくだけで一日の終わりを迎えてしまうこともままあります。そして、身体のメンテナンス、心の声をきくことは、あとまわしにされてしまいます。
" 私 " の優先順位をあげることは、可能でしょうか? 時には小さな子供のように扱ってあげたり、心ゆくまで自然に過ごさせてあげる。" わたしそのもの " のための時間。あんまり頑張らせすぎる前に、定期的にリトリートをしてあげたいと思います。

コンクリートや、ハイスピードの乗り物、コンピューター機器などの静電気に囲まれた環境ですごさなければならない私たちの身体は、森で過ごし、森の力をかりることによって、より回復力を増すのではないかと思います。いわばマイナスイオンに満ちた森は電気機器のアースのようです。昔飼っていた猫がコピー機の上で寝たあとは、隣の原っぱの草の中に転がりに行っていたことを思いだします。

リトリートについてひとつおすすめしておきたいことは、思いきって数日過ごす、ということです。森の息吹の中で寝起きし、森がつくってくれたその地の水をたくさん飲みます。私たちの身体の水は3日ほどで入れ替わっていくので、初めの3日間は身体の中にたまった老廃物が水によって洗い出される時間となり、疲れが出てくる時間となります。ぜひ、こんこんと眠ってください。そして、その後身体が本来の生命力を生き生きと蘇らせくるのを感じるのではないかと思います。

宮崎の森は彼岸花の赤と、実った稲穂の黄色が美しいコントラストでした。朝は、栗の落ちる音で目をさましました。普段、過密な労働に追われている一緒に過ごした友人は、来る日も来る日も、食べる時と温泉に入る時以外は眠り続け、気が着くと目が澄んで、表情もゆるくあどけなくなっていました。
ふいに受けとった自然からのギフト。大自然のやさしい恵みに感謝の時間でした。